Chika’s Blog

私立中の部活

少年サッカー界では、小学生のうちに優秀な子はJリーグの下部組織にスカウトされたり、その他のジュニアユースのセレクションを受け、ジュニアユースに進みます。ジュニアユースは平日も土日も活動があるので、土曜に授業を設けている私立中とは親和性が低いです。ジュニアユースは平日夜遅くまで活動していて、帰宅が夜10時を回るとも聞きます。また中学受験のためには6年の夏以降は土日が塾になるため少年サッカーを続けることができず、多くの場合両立が困難です。

我が家の長男は、区トレメンバーであったものの市トレではないし、中学受験優先のスケジュールに異論もなく、ジュニアユースを受ける気も全くなかったので受験に振り切りました。そんな長男が進学した私立中でのサッカー部の話。

 

レベルはその学年による

広い敷地、人工芝のグラウンド、ゆえに文武両道。そんなイメージで進学しましたが、通ってみれば生徒の6-7割がひょろりとしたメガネ君に見えます。中学生ってからだができてないから、当然と言えば当然。サッカー部にどんなメンバーが集まるのか不安でしたが、長男より上手な子が2人、長男と同レベルの子が2人、それなりのレベルの子があと数人。なんとか12人ほど一定レベルのメンバーがいるとのことでした。それ以外の控えメンバーやBチームになるとレベルがガクンと落ちるとのことです。

一定レベルのスタメンが確保されている中1に比べ、中2はAチームスタメンがあまり強くないとのこと。この辺りは学力で選抜している進学校ですので、メンバーが集まるかどうかは運です。長男の学年はラッキーだったかも。それでも小学生時の市トレ県トレレベルの子が進学してきたらがっかりしちゃうレベルでしょう。

 

環境は学校による

そんな当たりはずれの大きいメンバーにもかかわらず顧問の先生は淡々と試合を組んでくれます。進学校ゆえに生徒にムリさせず、当初は電車に乗って通学して宿題をこなすだけでも疲れるでしょうからとの気遣いで部活が始まったのは中間テスト明けから。ABチーム分けが何となく決まったのは夏休み前。夏休みには2泊3日の合宿のほか、練習試合を10回も組んでくれました。対戦相手は近隣の公立中や私立中の部活。つまりジュニアユースに進まずに公立中の部活を選んだレベルの子と、うちと同じように受験に振り切って入学したであろう私立中の部活の子と対決です。長男曰く、「ほとんどの学校に勝っている。郊外の公立中は強いので負ける。」とのこと。郊外にはジュニアユースに進まずに部活に残る子もいるのかな。

平日週3-4日、週末も両方、部活を設定して世話をしてくれる顧問の先生には感謝しかないです。顧問の先生は複数いて、高校と中学3学年を分担して回しているそう。中学は各学年25名ほどいるサッカー部ですが、高校になると各学年10名いるかどうか。東大進学40人の進学校ゆえ多くの子が大学受験に振り切ってるようです。

実は小5で参加した学校説明会の時に、個別説明を受ける機会があり、たまたまサッカー部の顧問の先生と話ができたのですが、中年体形の数学の先生だったし、「サッカー部、まぁ強いみたいですよ」と他人事なコメントが出てきたのでこれは期待できないと思ったことでした。けれど入ってみればサッカー部顧問陣は淡々と練習試合を組んでくれて、日程をGoogle Spreadsheetで順次更新してくれて、合宿まで企画してくれて、ちゃんとやってる。私立中万歳!長男に合ったレベルで、長男に合った仲間たちと、学業に支障の出ない範囲でサッカーできるというのはかなり良い環境です。

長男は校内で選ばれた市トレ練習生5名の中に入り、中学市トレにチャレンジするようです。部活の立ち上がり時期が遅いのに市トレにメンバーを送り込んでくれるところもありがたい。市トレと言ってもジュニアユースの抜けた母集団における中学市トレなので、レベルは高くないんだろうけれど、長男は少し満足気です。

 

部活がどんな様子かは外から見ただけではわかりません。「ハンドボール部なんてまだ4回しか試合してないらしい。そもそもみんな俺より下手だし。」と長男コメント。部活があるということと部活にそれなりのメンバーがそろうかどうかは別問題。部活があるということと稼働率が高いかどうかも別問題。パンフレットを見ても説明を聞いてもわからない。そもそも中学受験は学力試験であり、学校の選定基準は偏差値と進学実績と通学時間と校風。部活、当たればラッキーです。