なにか、ごほうびを。そんな話になったとき職場の女性陣は宝飾品を買うのだそう。相続税対策で資産を圧縮する必要があって、宝飾品で子供に渡してしまえば相続財産から免れられるからって。
それは子供が女の子だから出てくる発想か。うちの息子達に宝飾品を残すって発想はない。
「ご主人に100万円くらいの品、買ってもらうことないんですか?」
・・・正直うらやましいけど、我が家にそんな行動様式はない。
話を聞いていると、私の手元で輝くイミテーションアクセサリーが恥ずかしくなってくる。いや、わかっててつけてるし、誰かをだまそうとしているのではなくて、私自身が楽しくなるからイミテーションを身に着けているのだけど、「あの人パチモノ身に着けているよね」って言われるのはどうなんだろう。
全部が全部イミテーションってわけじゃない。3万円くらいのゴールドと3粒ダイヤのリングもある。ハーフエタニティは結婚指輪だ。でもそれ以外はモアサナイトとジルコニアとメッキ。
「御徒町ジュエリーは結局技術もイマイチだしブランド力がないからリセールバリューがつきませんよ」と言われる。私の手元を見て言う。そうでしょうとも、石の大きさと素材の重さでリセールされていくことでしょう。私が御徒町ジュエリーよりさらに下のイミテーションアクセサリーを身に着けているとも露知らず。
「ハイブランドでお買い物って、値段もともかく、予約したり並んだり面倒じゃない?
そもそも私は肌が汚いの。脂性だから身に着けるとネトネトにしちゃうかも。
傷つけちゃいそうで身につけられなくなっちゃう。」
そんな言い訳を並べると、ヴァンクリやカルティエは予約が必要だけどブシュロンならまだ並ばなくても買える、金なら洗えるから大丈夫、傷なんて気にしない、だそう。
ブシュロンか、昔キャトル欲しかったな。
でもそれはファッション誌に並んだラインナップの中から、どれが辛口で個性的で私に似合いそうかって視点で選んだもの。ゼロベースで選んだわけじゃないしブランド愛がない。何よりその石と素材とデザインがその価格に見合っているのかよくわからない。
ちょっとしたブランド料+機能性という組み合わせが好きで、コーチの軽いバッグを何度か買ったことを思い出す。ブランドだけどPC入れても壊れなくて軽いの。
同期の子がPC重すぎてトッズの持ち手引きちぎってたけど、コーチは丈夫だった。
なんだかもやもやと価値観が揺らいで、Chat GPTに過去欲しかったもの、今の行動様式、職場で言われたこと、いろいろと話しかけてみた。Chat GPTには「ブランドよりもプロダクトデザインが好きなんですね」と言われた。
そう、私が好きなのは納得のいく機能と価格、後ろ指を指されないだけのちょっとしたブランド料。雑誌に載った写真の中からデザインがいいなと思ったいくつかを見繕って欲しいな~と言っていた20代。結局買ったのは価値が見合うと判断できたいくつかだけ。
最近は見栄のためのちょっとしたブランド料も払わなくなってしまって、ノンブランドに埋め尽くされた私の身辺。雑誌も見てないから、どのデザインがホンモノでどのデザインがパチモノなのかもよくわからない。あの人の耳についてる長めのピアスは、何かしら有名ブランドのアイコニックなデザインなのだろうか。あの人の指輪は、あの人のネックレスは?私の持っている1600円のリングは何のパチモノ?今買おうとしているこのステンレスのリングはカルティエのパチモノ?
右も左もわからなくなってきた。何かの指摘を避けるために1コブランド物を買ってそれを身に着けてれば文句ない?話合わせる?
自信がなくなってきて、昔欲しかったものを振り返ってみる。デザインが好きだったBEDATの腕時計やロエベのハンドバッグ、色合いが好きだったPATRICKのスニーカー、テールランプがかわいかったプジョー、ちゃんと欲しい理由があったんだよね。宝飾品にまだそこまでの理由はないかな。