先日アメリカ人の元上司が来日した。この夏定年退職を迎えるので飲み会が行われた。
呼ばれた日本人は、私が新人の頃、つまり20年以上前のチームメイト。女性10名、男性12名。
女性メンバーは、執行役が1名、役員が3名、秘書が2名、管理職が2名(私含む)、主婦が2名。
男性メンバーは、管理職が1名、ほかは執行役か役員。
東大卒がずらりそろった出世頭のチームだった。
生涯年収の差は2倍以上
なんとなくふわふわと仕事をしていた私は、詰めが甘いので出世街道には乗れず、外資のノリにやられてそのチームから1年で離脱した。もちろん海外赴任にも選ばれてない。飲み会になんで誘われたのかわからないけど、そして「なんで来たの？」って聞かれたけど、メンバーはアメリカ人上司のご指名だったので私のせいじゃありません。
漏れなく部内のエースとして海外赴任に選ばれ10年以上前に役員に就任した彼らの生涯年収は、現時点で私の倍以上か。正直うらやましい。けれど、正直彼らと同じバイタリティで働けないから、私の人生はこんなもんなんだと思う。
会話が難しい
女性メンバーの中で子持ちは3名。管理職の私と主婦2名だけ。さもありなん。
子持ちでない人は、ゴルフの話で盛り上がっていた。
時折、ゴルフは初心者だとつらいだけだよね、とか同期の男性役員からいたわられると、もう、なんて言っていいかわかりません。ゴルフもやってたけどへたくそだから撤退したんだよね。ゴルフもできない、車の運転もできない。何事も上手にできない自分にうんざりする。
「XXさん？前飲んだのはいつだったかな～？」「XXさんとはよく飲むけど」そんな会話も全然できない私。飲み会なんて年に2回行けたらいい方。今日だって風邪ひいて学校休んだ子供を置いてきたんだ。チャーハン温めて食べて寝とけよって。
「六本木においしいイタリアンがあってさー。人生で一番おいしいと思ったんだけどさ・・・」
会話が難しい。途中で席替えして、主婦・秘書グループに逃げ込んだ。
もう取り返せない
もうこの差は取り返せない。ガツガツ仕事できないし、ガツガツゴルフもできないし、飲み会もいけないし、多分私の人生はずっとこのまま。
夫に家庭を押し付けられて奴隷のように閉じ込められていると思っているけど、その逆、緩く守られているだけの人生なのかもしれない。出世しなくていいよ、働きすぎなくていいよ、そんな甘い言葉を夫に言われ、脳内再生して自分に言い訳してるだけ。
私だって結構頑張ってる、所得税190万円も源泉徴収されてて結構稼いでる、って思ったところにボディーブロー。もう下々として生きていきます。
