Chika’s Blog

ジェンダーギャップとか

ジェンダーギャップや男女格差について語るのは嫌い。この雑談もすぐ消すかも。頭の整理のメモとして。

 

現状-家事負担

我が家において、夫婦間のジェンダーギャップは圧倒的に存在します。
時短勤務でそこそこ稼ぐ私に対して、さらにその数倍稼ぐ夫。経済力の差が説得力になって、家事はほぼ私が負担しています。以前夫は9年間単身赴任だったので、私は自分自身と子供の面倒を見るだけでしたが、2年前に夫が帰ってきたので今は夫の面倒も見ないといけないのよね。まぁでも、子供のサッカーの引率は夫がやってくれます。年収が何倍も違うのに家計費負担が同じなのはかなり不満。

現状-病児保育

子ども2人が保育園児だった9年間、夫は単身赴任で不在でしたから、当然病児保育は私が負担。どうしても休めない執行役あてのプレゼンの日は、体調不良の長男を会社のロビーに連れてっちゃったことも・・・。妹の子供に障害や難病が見つかって実家には頼れないし。
病児保育の苦悩も子供の成長とともに卒業しました。風邪程度であれば「は?熱?じゃ、寝てな。洗面器置いとくね。」という塩対応で済みます。最近はリモートワークだからなお安心。

現状-自由度

リビングのカレンダーにひっそりと夕食不要の×マークを付けるだけで、飲み会に行ったり、友達と会ったりできる夫に対して、私は何か月も前から主張しておかないと飲み会には行けません。単身赴任の期間もあったしね。もう友達とも疎遠なので会う機会もないからいいけどさ。子供たちも成長したので、チャーハン作り置きして、レンチンしろよと指示しておけば、おとなしく食べて片づけてお風呂に入ってくれます。もう夫には頼ってない。けど、この手は子供に申し訳なくて頻繁には使いづらい。

現状-教育

中学受験の勉強については、夫が結構見てくれます。算数は夫、国語・理科・社会は私という分担でしたが、結局夫が漢字の追い込みもやってくれました。一方理社はまぁ適当に問題解かせて解説するだけなので、頭悪い私でも何とでもなる。算数は頭がよくないと教えられないもんね。ただ、3教科担当するので私の時間が大きく削られます。

夫と平等になりたいのか?

そういわれると、考え込んでしまうので、ほんとジェンダー問題は苦手です。

まず夫と同じ大学を卒業しているという時点で、同じ大学受験の道をとおってきたわけです。女だからという理由で私だけ料理ができるとか、そんなミラクル存在するわけない。子供達には常々「私はXX大学入ったけど料理の仕方を教わったわけじゃないんだぞ。私だけやらされるのはおかしいんだぞ。」とぼやいてます。いい大学入れよ&大学で嫁見つけてもそいつは料理できないぞ、というかすかな主張です。女だからと言って家事に対する期待値を一方的に上げてくるのはやめてほしい。

また夫と同じ国家資格を取って働いているので就職当初はほぼ同じ給料でした。子供を産んで一時的に評価が下がり、時短勤務で給与減額されている私に対して、夫は何度か転職して経験を積みキャリアアップして、海外出張で地球一周、毎日投資家にプレゼンしたり、華々しいビジネスマンです。

同じことをやりたいかといわれるとNo。できるかといわれるとNo。だから私はジェンダーギャップに対して語るのが嫌いです。平等になりたいんじゃない、あんなしんどい仕事したくない。学級委員やりたくなかったのに成績がいいという理由で学級委員やらされたつらい過去を思い出します。責任が重いのは好きじゃないの。

出世しないの?

勤務先の会社が意図的に女性管理職比率を高めないといけないので、上司に「そろそろ昇進どお?」と聞かれます。「やだね。昇進しないし時短も解除しない。うちの夫は70年代生まれの保守派だぞ。」と回答します。
実際自分の業務内容からすると、多分もう一つ上の職階にいても問題なさそうですが、その職階で時短取ってる人いなさそうだし、その職階に上がると海外出張や夜間のコールがバンバン入りそうです。

実際、私よりずっと若い子がすでにその職階に上がってて、子供を育てながら「私、海外出張とか行きたい派なので!」と語らっているのを見るとまぶしいです。若い子は、若い世代は、もう少し男女平等が広まっているようで、奥さんが出張の時は旦那さんが子供を見ていてくれるようなのです(または実家に頼っているか)。

昇進に対して尻込みするのは、「夜間休日問わず対応します!有休の日もメール見ます!」というあのモーレツスタンスをキープできないから。勤務先の部長以上の人たちは皆専業主婦の奥さんか理解のある奥さんがいて、週末も「ちょっと仕事するから」って部屋にこもってパソコン開ける環境で働いているんだと思う。片や私が休日にPC開こうものなら夫から非難ごうごう。「そんな働かなきゃいけない会社おかしくない?転職しなよ。」
そもそも私もPC閉じたらもう開きたくない。夕食後はゆっくりしてたい。塾の勉強教えなきゃいけないし。

海外グループ法人を見渡すと、部長・執行役、ほとんど女性です。うちの業界、女性比率がかなり高い。けれど彼女たちは日本風に"家庭と仕事をうまく両立"しているような気がしない。子供いないとかよく聞くし、スクールバス迎えに行かないといけないから離席するわねとかVideo Chatで言ってた彼女も、COVID-19後に日本にBusiness Tripで来てて「たまには出張しないと、私も家庭から離れる時間が必要よ」と豪語。日本だと親がやるべき子供のお世話をやる必要がない環境なのかも。

結局、責任が重いのは好きじゃないの。外人と議論しあって結論を導くとか、そういう重いヤツ任されても困る。論点を整理して対応をまとめるとか、自分の部署の対応策を推進するとか、5,000人が使うシステムを要件定義して導入するとか、身の回りのタスクを高い精度で片づけるのとか、そういう仕事はできるけども、英語で議論はイヤ。海外出張で空港や町中で右往左往するのもイヤ。

ジェンダーギャップ解消したら

ジェンダーギャップ解消したら誰も彼もが猛烈に働かなきゃいけないんでしょ。子供を互いに押し付けあって海外出張に飲み会に飛び回らないといけないんでしょ。突然英語ペラペラに話始めて外人を論破しなきゃいけないんでしょ。ぴかぴかに整ったリビングをキープできるの?毎日のお弁当作り辛そう。子供という大義名分で保っている私のささやかでギリギリな生活が脅かされそうで嫌なのよ。

そう、私は、ジェンダーギャップにより自由を制限された人生の中で見つけた最低限の生活をジェンダーギャップにより守っているの。