Chika’s Blog

不動産登記簿の登記名義人の住所変更をオンラインで申請する

1年ほど前に引っ越した我が家、購入したマンションの名義人の住所が賃貸住まいの頃のままになっていました。その他所有する投資不動産の登記も未修正。

重い腰を上げて登記名義人の住所変更をオンラインで申請してみました。

申請用総合ソフトをインストールする

以前住んでいた分譲マンションのローンを完済したときに抵当権の抹消をオンラインで申請したことがあります。あのときと同じく、申請用総合ソフトを使用するようなので、最新版をインストールしました。

申請書を作成する

申請用総合ソフトは基本的に利用時間が決まっていて、朝8時半~夜9時までです。以前はもう少し早い時間に終了してしまって、仕事から帰って子供の世話をしながら鬼の形相で操作していた記憶があったのですが、少し使い勝手が良くなったわけです。なお通信を伴わない作業はオフラインでできます。

電子署名を付す

マイナンバーカードとパーソナルリーダーで電子署名を付すことができます。つまり夫本人でなくても私が操作できるということで、委任状もいらないし、オンラインの一番便利な点ですね。

ところが、いざ電子署名を付そうとしても下記のメッセージが出て失敗します。

ICカードリーダーの初期化に失敗しました。
ICカードICカードリーダーに差し込まれているか確認してください。

パソリの故障かしら、電子証明の有効期限切れかしらと疑いましたが、申請用総合ソフトのオプション設定をしないといけないのですね。

申請用総合ソフトのメニューでオプションを選択し、ICカード切り替えタブでICカードライブラリをインストールしてから、「公的個人認証サービス(個人番号カード)」を選択せねばなりません。昔はなかった操作だなぁ。

https://www.touki-kyoutaku-online.moj.go.jp/static/kojinbangocard_151211663.pdf

申請する、そして取り下げる

住所変更を申請し、続けて登録免許税をインターネットバンキングで支払いました。すると翌朝法務局から電話がかかってきます。「マンションの登記の場合は土地と建物が一体ですから、土地は登録せず、区分建物のみを選択して明細の個所に土地の所有割合等を記載してください。登記簿ご覧になったことがあればわかると思います。登記簿もオンラインで取得できますから。なお不動産番号がわかればこのように物件選択を間違うことはありません。登記申請の根幹にかかわる修正ですので、更生の申請はできず、いったん取り下げてください。」と早口で言われました。

既に納付済みだった登録免許税は後程振り込みで返却してくれるそうなので、納付番号を伝えます。といっても、ソフトを立ち上げないと納付番号がわからないのよね。

再度申請する

今度は注意深く登記簿を見ながら、家屋番号だの、敷地権だの、土地の所有割合だの、入力して申請します。敷地が2筆の場合の書き方が良くわからない。ま、この程度の不備なら訂正許してくれるかしら。以前抵当権の抹消を申請したときは、区分建物の入力フォーマットがなかったので適当に申請して、訂正の申請で全くゼロから書き直して申請したのよね。

住民票を郵送する

申請用総合ソフトの画面を見ていると、「住民票コード」というボタンがあり、それを使えば住民票の添付が不要になるのでは?と期待し、いそいそとコンビニで住民票を取得しました。取得するときにできるだけたくさん情報が載っているほうが、住民票コードが含まれている可能性があるぞと思い「個人番号を記載する」を選択しました。


まったくの誤りでした。


「住民票コード」はコンビニ取得の住民票に記載されることはありません。「住民票コード」は平成14年に配布されたっきり、目に触れることはなかったそうで、「住民票コード」を知るためには区役所まで行って申請しなければいけないそうです。

なんのこっちゃ。


区役所に行くのは手間なので、コンビニで取得した住民票を法務局に送付しようとすると法務省のページに「不動産登記の住所変更に使用する住民票には個人番号の記載がないものを使用してください」と書かれていました。


また住民票取りなおしです。


で、この住民票1枚ぺらっと送っていいのかしら?法務局に電話して聞くと「内訳表つけてください。」とだけ言われました。「オンライン申請、普通個人の人は使わないんだよね。」とも言われました。不慣れな個人の相手をする暇はないという感がにじみ出ています。内訳表って送り状みたいなものかしらと検索すると、フォーマットが出てきました。それに手書きで書いていると、あれあれ、申請用総合ソフトから出力できるという情報も。なるほど確かに、ソフトから印刷できました。

ステータスは審査中、そして補正

住民票を郵送すると翌日に電話がかかってきました。「登記完了証の郵送を希望するにチェックが入ってるから私宛に返信用の赤いレターパック送ってください。あと、このマンション、敷地が二筆なので登録免許税あと1000円必要ですから補正を申請して納付しておいてください。」

はいはい、住民票の件を電話してきたときに一緒に返信用封筒の件を教えてよ、とも言わず、補正って何ですか、とも聞かず電話を切りました。

素直に補正を申請し、納付し、レターパックを買ってきて送りました。二度手間ですが法務局に出向くより楽なはずです

それより投資不動産の方は区分建物でもないから電話すらかかってこないですけれど、大丈夫なのかしら?地積書くの忘れちゃったけど。

一般個人がオンライン申請使うことを前提にしたオペレーションになるといいですね。

自力でオンライン申請するとかかる費用は土地と建物で1000円ずつ+住民票代+レターパック520円×物件数+郵送料でした。

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